どこかに置き忘れてきたモノ

「どんなに飲んでもぜーんぜん酔わないよね、羨ましいなぁ…」

飲み会で酔えない虚しさ、分かる?

そもそもお酒は好きでもそんなに量飲みたい訳じゃないし。

一人で家で飲んでるときは缶ビール2本でもふわふわしちゃうんだよ、どうせ信じないだろうから言わないけど。

『あなたが酔えないのはそこにいる人を信頼できていないからでしょう?』

その通り!ご名答!なんて言えるわけないから心のなかに秘めておくね。

 

「自分をさらけ出せる人を見つけなさい」

「信頼出来る人が、その人の前でなら酔える人が見つかるまでお酒は控えなさい」

「他人の愛情を無償のモノだと受け入れなさい」

 

聞いた直後はその通りだと、きっと自分はそうするべきだと、頑張ろうと思った。

 

でも、今は。

そんな人見つかるわけないよ…

私も含め誰もが自分の理想のために生きているのでしょう?

自分を含めて、理想なんて信用に足らないものを信じる人を信頼出来るわけがない。

他人からの無償の愛だなんて、両親からも親類からも貰ったことがない。

そもそもソンナモノ存在スルノ?

 

それからさらけ出す前に自分がなんなのかを知らないし。

 

波風立てずに生きること

延いては関わる全ての人に、負の感情をいだかせないこと

 

感情なんてカタチのないモノを対価に、あたしは犠牲を払う

 

「こんなにすべてをさらけ出して話してくれるなんて!自分は余程信頼されているらしい」

なんて素敵な幸せな勘違い。

誰にでも話してることだけどね、なんてホントのことは秘めたまま。

基本的に嘘は吐かない主義だけど、ホントのことを全部言うほど馬鹿じゃない。

よく言うでしょ?モノは言いようって

残るのは空っぽの自分。

感じるのは空しさだけ。

ホントのことは色んなとこに隠したまま。

自分でも隠し場所すら忘れて。

 

色んなモノを失くしすぎた。亡くしすぎた。

ワタシを形作っていた筈のモノは何処へ。